安心のための保険
雇用する従業員が一人でもいる場合に、加入しないといけないのが労働保険です。
雇用保険と労災保険をまとめたものが、労働保険と呼ばれています。
保険といえば、安心のために加入するといったイメージですが、労働保険もまさにその通りのもので、様々な補償や給付が用意されています。
雇用保険については、失業中に給付を受けたという経験がある人も多いのではないでしょうか。
手続きなど、少し面倒に思われるかも知れませんが、給付を受けることで失業中の生活の不安が解消されます。
余裕を持って、就職活動をするためにも、ぜひ活用したいものです。
労災保険も「いざ」という時のためのものです。
「労災」と聞くと、事故によるケガを連想しがちですが、それ以外にも、仕事が原因で心身の不調が起こった場合も、給付の対象になる可能性があります。
特に、長期間にわたって療養が必要になる場合など、全てを個人で負担するのは大変です。
そのために、保険があるわけです。
雇用保険も労災保険も、働く人を守る大切な制度です。
ところで、この労働保険については、給与からいくら徴収されているのか、あまり気にしたことがないのではないでしょうか。
というのも、事業の種類にもよって料率は変わりますが、労働者の負担は収入の１％以下といった低いものなのです。
そして、これは雇用保険のみの話です。
労災保険については、事業主が全額負担しています。
事業主から見ても、補償内容を考えると、労災保険は安いといえるのではないでしょうか。